高麗ニンジン

テレビで時代劇などを見ていると

一度はお目にかかるこのシーン

高価な人参を病気の両親に飲ませたいというシーン

確かに江戸時代は高い薬だったと思います。

一番の問題は、皆さんが知っている

赤いにんじんと違って

高麗ニンジンは、白いにんじんで、

すぐに腐ってしまします。

当時も色々な学者たちが如何にこの人参を収穫して

虫もこずに、腐らず保管する手段を考え

なかなか見つからず、そのために交通手段のなかった時代には

新鮮な魚介類を手に入れるより、さらに難しかったんだと思います。

確かに今のような冷蔵庫での運搬が可能になると、

生人参でも遠くまで運搬できますよね

昔、冷蔵庫もない時代に、長期保存が可能で、とれたての人参より

効果を上げる方法が見出され、

そのあとは、高価と言いながらも手に入れることが可能になりました

とにかく高麗ニンジンは水分が多くて、そのためすぐに劣化し腐ってしまいますし

乾燥させる段階でも、かなり虫食いがでたり、乾燥前に腐ってしまう場合もあり

都合よく乾燥させるのは、かなり難しい作業でした

そこで新しい保蔵方法として

一度高麗ニンジンを蒸したり、煮たりしてから

水分を抜き気味にした後、天日干しにすると

長期保存が可能になっただけでなく

その後わかったことは、効果のほうもサポニンが増量されるため

高くなりるということです。

こういった漢方的に、加工することを

漢方用語では修治といいます。

多くの生薬にこの修治が用いられ

蒸したり、煮たり、焼いたり、炒めたり、酒につけたり、酒で洗ったりと

生薬に合った方法が考えられました

それはすべてが効果を上げるためだけでなく

中には毒性を抜いたりするための方法であったりもします

その修治の手法の確立の恩恵を受けて

今の高麗ニンジンは誰の手にも入るようになりました。

実際生薬名は、紅参というもので売られています。

それ以外にも多くのサプリメントとして販売されたいますよ

胃腸が弱く、冬になると風邪をすぐ引いたり、長引いたりする方は

早い目に服用をされることをお勧めしますよ。

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