冷房病に・・・
以前に比べ夏場でもカイロが売られるようになりました。
これは冷房がつらい人にとっては朗報ですが、どうして同じ人間なのに冷房が苦手な人、こよなく好きな人に分かれるのでしょうか?
それは「腎」の健康状態と関係しています。冷房や冬場の冷えで頻尿になるように腎は身体の保温に関わっています。
・冷える人は「腎陽虚」⇒温めるエネルギーが不足するタイプです。
・暑がりで冷房がないと耐えられない人は「腎陰虚」⇒熱がこもってしまうタイプです。
しかし熱中症を恐れるあまり、冷房の設定温度は「腎陰虚」の方々がイライラしない温度に設定されるのが常のようです。そこで「腎陽虚」の方々は知恵で乗り切るしかありません。
「カイロ」もその一つですが、シナモン(桂皮)と鹿茸も「腎陽虚」の味方です。
香辛料でもあるシナモンは、お腹から身体を温めてくれる「温中散寒薬」、鹿茸は「腎陽」と「腎陰」の元の部分にある「腎精」からエネルギーバランスを整える生薬です。
「複方霊黄参丸」には、シナモン・鹿茸だけでなく「出すべき暑さ」を外へ出す、開竅作用の牛黄も入っています。